警官の飲酒ひき逃げ、市民は怒りをどこへ? [犯罪]

福岡市の海の中道で起きた飲酒運転追突3児死亡事故からちょうど3年、飲酒運転撲滅大会を開催したその日、県警警官の飲酒ひき逃げ事件・・・、市民は怒りをどこへぶつければいいのか。

県警警務部長は「痛恨の極み、厳正に対処する」と謝罪したが、謝って済む程軽い問題ではないし、本人を厳罰に処して終り、という訳にもいかない。泥酔状態で国道を逆走し対向車の女性の車と衝突し逃走、として逮捕されたのは49歳の巡査部長で、離婚後の悩みなどで酒に依存状態にあり、家族が「入院して治せないか」などと上司に相談していた、というではないか。市民を守るのが努めの警察官なのだ。アルコール依存症の警官に市民を守れるはずないじゃないか。組織のタガが緩んでいたことは間違いない。直属の上司と県警本部長には重大な責任がある。

容疑者は数年前に離婚し、「子どもに会えない寂しさから酒に逃げるようになった」という。前妻や子どもに酔って会いに行ったり、電話をかけることがたびたびあったという。上司は決して放っていた訳ではない、と言うだろう。何度か家庭訪問し飲酒を控えるよう指導を続けていた、というからね。しかし、こういう人生を甘く考えている男にはそれなりの対処法があるだろう。もっとも、身内には甘い体質だから、厳しく容疑者を責めるような訳にはいかないだろうがね。

飲酒運転がこれほど非難されている時代に、平気で飲酒運転している輩がまだまだ結構いる。郊外の飲食店へ車で乗りつけ、平気で飲酒のまま帰っていく、そんな人たちが身近にも沢山いる。多分、警官でも非番の時は似たような意識の連中が多いのではないだろうか。そういえば、昔のことだが、スナックを経営していた私の弟が、「酒をのんでタチが悪いのは警官と坊主」と言っていたのを思い出した。

「安全運転」「法令順守」を強く訴えている警察自ら不祥事を起こしては、「ごめん」では済まない。問題点を徹底的に洗い出し、再発防止に取り組んで欲しいものだ。責任を取るのを極度に恐れる「責任者」が徹底して隠蔽工作をしないよう、オープンな組織をどう作るか、の検討も含めて・・・。
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