自民党は「バランス感覚」なんて言ってる場合か [政治]

自民党総裁選は予想通り谷垣氏の圧勝で終わった。議員も党員も「バランス感覚」を重視した結果と言われているが、いかにも危機感が足りない。これじゃ、奈落にまっしぐら・・・、かもね。

今や、自民党は消滅寸前なのだ。民主党が「脱官僚」を必死で遂行し始めた段階で、既に過去の自民党の無策と官僚依存が国民の目に晒されつつある。「自民党は何をやっていたの?」「政治は殆ど官僚がやっていたんじゃないか」「大臣はお客様で全てお膳立てされていた」「官僚の作った原稿を棒読みしていただけなの?」「やはり政権交代は必要だった」などなど、街の声は厳しいよ。もっと街へ出て国民の声を聞いたらどうだ。当地の落選議員なんか、あれだけ動員させておいて、落選したら一度も顔を見せないなんて、次もその次も無理だね。

谷垣さんの「皆んなでやろうぜ」は結構だが、皆で何をやるのか、が問題なのだ。本来なら自民党を一時解党した上で、志を共にした有志が「新自民党」を結成するくらいの大手術が必要な危機なんだよ。老壮青が一致協力して党を立て直す、と言うが、大甘もいいところだ。今までの万年与党の大自民党であれば、幅広い意見を持った重厚な組織で良かった。党内をまとめることが最大の政治課題だったのだから・・・。しかし、これからは違うよ。党内をまとめるだけじゃ、何の意味もない。自力で国民を動かして民主党に対抗する必要があるからだ。今まで手足として動いてくれた官僚はそっぽを向くし、財界も色んな団体もまともに向き合ってくれない。黙っていても入ってきた情報は自ら足を運んでも中々手に入らない、そんな状況の中で、派閥がどうこう、なんて言っている場合じゃないことくらい解りそうなものなのに、どうもね・・・。

それにしても、次を担うと思われてきた連中が何で音なしなんだ?石破茂、石原伸晃、小池ゆり子、舛添要一らが名乗りを上げないのは危機感の欠如なのか?細川政権の時と違い、民主党政権は容易に崩壊しそうもないし、民主党との明確な対立軸がない現状で首相になれない総裁選に出馬するのは得策でない、と判断したのだろうが、自民党が無くなってしまったら、元も子もない、と思うがね。西村は別としても、過激な河野太郎を盾にして様子見・・・、とはね。情けない限りだ。

ま、しばらく本格野党の悲哀を味わい、頭を冷やしてもらうしかないか。次の参議院選で再び惨敗して始めて、本当の危機感を味わうのかな。
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