亀井サン、早くも新政権の火種? [政治]

亀井サンは思わぬ大臣に就任して、舞い上がっているのかな。元々目の敵にしていた銀行をターゲットに「返済猶予制度」の自論を展開して、存在感をアピールしようと思ったのかな。

国民新党のマニフェストにあった「中小零細企業や個人の借金返済を猶予する制度」の創設について先走って表明してしまった。多分、閣内で検討もされていないと思われるし、内容的には問題点も多い。まだ、亀井氏の私案程度のものを記者会見で表明してしまったのだから、民主党も頭が痛いことだろう。閣内不一致と野党に突かれる傷を作ってしまった。全く新政権の火種だね。

亀井大臣は記者会見で「中小零細企業や商店は貸しはがしで黒字倒産がどんどん出ている。サラリーマンも住宅ローンの返済に苦しんでいる」と述べ、元利金の返済を三年程度猶予する仕組みをつくる考えを明らかにした。気持ちはよく解るが、浅学短慮と言われそうだ。

民間同士の契約に政府が介入すること自体、許されることではないだろうし、強制的に介入すれば訴訟になるよ。効果もあるかどうか疑問だ。貸し手の銀行は只でさえ返済が心配な零細企業なんかに融資したくないのに、返済が厳しくなれば三年程度猶予が許されるんじゃ、益々、貸し渋りを助長することになるよ。

銀行経営が苦しくなれば、国が銀行を支援する考えも示しているが、冗談じゃない。そんなことをしたら、銀行は政府の支援をあてにして、経営不安の企業にも高利で融資するようになり、不良債権が山のように膨らむことは間違いない。貸し手側も借り手側も国の税金をあてにして正常な運営が出来るはずがないじゃないか。

「野党の遠吠え」とは違って、大臣の発言は重いのだ。もっと閣内で検討してから発表すべきだよ。亀井サン。折角順調に船出した新政権の火種になってしまうと、国民新党なんていらないね、ということになりかねないね。
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