とりあえず順調な船出? [政治]

民主党の船出は思ったよりはるかに順調に見える。現在のところ、国民の多くは民主党に対する「不安感」より「期待感」を募らせている感じだ。

鳩山首相には謙虚さの中にも強い決意が見える。菅大臣・藤井大臣・岡田大臣・前原大臣・長妻大臣など休日返上で、早速政治主導に動きだした。大臣を中心とし、副大臣や政務官による政策チームが官僚に代わって機能しそうだ。予算の組み替えによって無駄を徹底的に排除し、財源を産み出す仕組みも可能性がありそうだ。今までの自民党政権は何をやっていたのだ、という声があちこちで聞こえる。官僚依存の緩みっ放しで税金垂れ流しの体質が見え始めた。

しかし、問題がない訳ではない。民主党の理想論はひとまず国民に支持された。だが、具体論になると、果たして先へ進むのか、問題山積だ。壁にぶち当たった時こそ、真価が問われるのだ。党内でも、最大勢力になった小沢幹事長グループの存在がどういう波紋を呼ぶか。野田一派など反小沢勢力の存在が党運営に亀裂を生じかねない。また、亀井大臣や福嶋大臣の外様閣僚がトラブルを引き起こす可能性もある。火種はあるが、ポイントは鳩山首相のリーダーシップだろう。

更に、頭のいい官僚をどう使いこなすか、が最大の難関だろう。今のところ、民主党の強い「政治主導」の動きに追随するのが得策・・・、と沈黙しているが、状況によって出方を変えるのが彼らの得意とする所だ。反抗するだけではなく、徹底的に持ち上げて、骨抜きにするのも得意戦術だ。既に、何人かはうまく載せられている?と思われる大臣もいる。野党慣れした民主党の面々が、与党のうまみに対して、どこまで自制できるか、・・・。

対する自民党の体たらくは目を覆いたくなる。総裁選で河野が勝てば、ベテラン勢は追い出されそうだし、谷垣が勝てば、過激発言の河野一派は離党せざるを得ないだろう。いづれにしても、分裂は避けられそうもない。最も可能性がありそうなのが、河野が離党して渡辺好美の「みんなの党」に合流した後、「みんなの党」が「小さい政府」という対立軸を掲げて、政界の第二勢力となる構図だ。新しい野党が出現し、消費期限の切れた自民党が消滅する時になるだろう。


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