多難なJAL再建 [政治]

JAL再建は容易じゃないね。赤字だから税金を投入して救済する、普通そんなことは世の中で通ることじゃないよ。仕事の激減で経営難や資金難に喘いでいる中小企業の経営者などに理解されるはずがない。

日本航空が発表した09年4~9月期決算は過去最悪の赤字だ、そうな。全日空が低価格航空会社への参入を検討する中、日航は負の遺産の処理に手いっぱい状態だ。資産査定や年金債務の話題が議題に上るばかりじゃないか。こんなことで日航の再建など出来る訳ないよ。今まで親方日の丸の「ぬるま湯」の中で自己保身に身をやつし、経営努力は何もしてこなかった、と見られても仕方がないね。  

3000億円の積み立て不足の年金債務が再建の最大の障害の一つと言われている。年金債務の減額について西松社長は、現役社員の給付額を5割、OBは同3割減とし、全体で4割と大幅に削減する方針を提案した、という。しかし、大幅削減と言っても、3階建の3階部分の企業年金についての削減に過ぎないのだ。今まで月50万もらっていた人が42万くらいに減る、だけのことだ。世の中の食べるに精一杯の年金しかもらっていない多くの人から見ると、「何を贅沢なことを言っているんだ」と激怒されそうな金額ではないか。殆ど倒産会社の社員やOBが何故こんなに優遇されるのか、納得できる訳ないよ。

「自分が現業の時に積み立ててきた企業年金を後払いでもらっているだけで、何が悪い」と開き直るかも知れない。企業年金の減額は、私的財産権の侵害になると言う連中もいる。しかし、企業が倒産すれば企業年金はもらえなくなるのが普通じゃないか。それを税金を投入して再建しようという時に、権利ばかり主張していい訳ないだろ。現業の時もOBになってからも、矢鱈に優遇されていることを解らなきゃおかしいぜ。

権利ばかり言うんだったら、義務の方を追求すべきだ。余り話題になっていない個人の責任問題はどうなっとるんだ?現状の役員の経営責任は勿論、長い間放漫経営を行ってきたOB達の責任は当然追求すべきだ。権利ばかり主張している奴らに責任を取らせるべきだ。更に、無駄な空港を矢鱈に造りJALにツケを回してきて後は「知らんぷり」の国交省官僚や族議員を中心とする政治家の責任についてもっと追求すべきだろう。

JALを潰すことは出来ないことは解る。しかし、減る一方の税金を使う以上、国民に納得のいく対応は絶対条件だ。これを機会に「責任と権限」「権利と義務」などを議論してみては如何かな?






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