妖怪の住まないJALに出来るか? [経済]

山崎豊子の「沈まぬ太陽」を読んでみて、JALの実態の酷さに改めて驚いた。まさに魑魅魍魎の世界だ。政権交代により実態が明らかになりつつあるのは評価すべきだろうが、この責任は誰がとるのだ。

航空会社という公的企業をいいことに、政治家、官僚、経営陣、従業員、OB、株主それぞれがJALにたかり甘い汁を吸い放題に吸い尽くしたのだ。赤字が出れば税金を投入すればよく、政治家と官僚がつるんでいれば、何とでも言い訳出来る。

放漫経営を野放しにし、税金をいいように投入して私腹を肥やす、そんな悪たちが責任も取らずにのさばっているのが現実なのだ。今回の法的整理で徹底的に膿を出して欲しいものだが、どうも難しそうだ。本当はJALだけでなく、日本の航空行政をメチャクチャにした責任は途轍もないものだと思うがね。

経営再建のためグループ従業員は15000人の大幅リストラで、この不況の中で苦境に陥る人たちが多い出るだろう。株主は今日時点で7円まで下がった株価に大損だ。しかし、経営者は退任するだけだし、企業年金の積立金が足りなくなるほど優遇されているOBは年金額が30%減るだけだ。政治家や官僚に至っては、過去のことは全くお咎めなしになりそうだ。何か、片手落ちの気がするが、そこまで言う方が無理かな。

稲盛さんがCEOを受けそうなので、彼に期待するとしよう。豪腕そうなあの人なら何かやってくれそうな気がする。とにかく全てをオープンにして妖怪の住まないJALにして欲しいものだね。
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