試練の自民党 [政治]

結論は民主308、自民119。予測されていたものの、なかなか実感が湧いてこなかった。保守の牙城が次々と崩され、テレビに露出が多かった小泉チルドレンなどの落選が相次いだ。

今になってみれば、なるべくしてなった結果だろう。「逆風」ばかり強調し、民主候補の悪口しか言わず、昔ながらの利益誘導型の選挙戦を戦ってきた自民候補を有権者は冷ややかに見ていたのだ。従来の組織を使って人員を動員し、その中で喝采を受けることによって、自分が認められていると錯覚したに違いない。ある候補者は、祖父の代から地域に貢献してきた、と「世襲」が批判されているのを知りながら堂々と胸を張っていた。お膳立てされた支援者の前で演説するのが選挙運動と思っているのだろうか。余りに世間の風に当っていないのに驚いた。選挙終盤になって候補者や支援者がいっせいに「土下座」するのは余りに見苦しい姿だ。「お助け下さい」という意味だろうが、助けて欲しいのは国民の方だよ。何であんたを助けにゃいかんの?選挙の時だけのパフォーマンスは止めてくれ。

「逆風」というのを負けた言い訳に使っている人も多いが、今回のは「逆風」と違うよ。振り子は触れれば必ず元に戻る、とか誰かが言っていたが、それも違う。完全に「地殻変動」が起きているのだ。簡単に元に戻るような流れじゃない。小泉進次郎が言っているように、「新党のつもりで出直す」そんな気持ちでないと分裂を繰り返し消滅しかねないね。

それでも民主の単独2/3だけは阻止できた。今回はそれでよしとすべきだろう。これからのバトルは民主党VS自民党ではない。民主党VS官僚なのだ。少し楽な立場におかれる自民党は頭を冷やす絶好の立場になる。多分財界も離れていく。官僚も相手にしない。今までは黙っていても回ってきた資料が要求しても出てこないことになる。屈辱を乗り越えて力を蓄積できるか、どうか。料亭なんか行っている場合じゃないと思うよ。自民党にとって試練の時になりそうだ。
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