民主党は勝因は何だ? [政治]

自民党にとって敗因の総括が何よりも優先される、と同時に、民主党にとっても勝因の分析がまず必要ではないだろうか。

ここまで民主党が一人勝ちすることが、国民の意思だったのだろうか。確かに国民は政権交代に期待した。現状の閉塞感を自民党政権では払拭できないことは明白に感じ取っていた。変革を期待していたことは間違いない。「政官業の癒着構造」「利益誘導型の政治」「官僚主導の政策」「競争過多による格差社会」「弱者に厳しい社会」など、どうにもならない鬱憤を1票に託したのだろう。

しかし、今回の民主党のマニフェストに国民が手放しで喝采した訳でもない。現に、子供手当や高速道路無料化などの民主党の目玉政策に対しては批判の声も多い。「財源をどうするんだ」という不安の声や猜疑心も強い。それにも関わらず、民主党は勝ちすぎるくらい勝ってしまった。「現状の打破」その一点のような気もする。もっとも、民主党が勝ったのではなく、自民党が負けたのだ、という声もあるが・・・。

何はともあれ、自民党に対する「不満」が民主党に対する「不安」を上回った、のだろう。とにかく、「変えたい」という気持ちが強かったことは間違いない。鳩山代表の株は連日の報道で評価が上がっているような気がする。自民党の「体たらく」と「変革への期待」からだろうか。選挙中に叫んでいたマニフェストの実現も重要だろうが、それより「官僚政治の打破」を期待する声が大きくなっている。民主党の「本気度」が伝わってくるに従って、官僚も財界も民主党に近づいてきた感もある。

とにかく100年も120年も続いてきた「官僚による政治」を覆えそうというのだ。簡単に変革できる訳がないだろう。特に「天下りの根絶」と「予算配分の見直し」は官僚にとっては官僚システム自体を根底から覆す大事件なのだ。相当な抵抗があると思われるし、国民の強い後押しが絶対に必要になる。

いづれにしても、「国家戦略会議」と「行政刷新会議」が機能するかどうかが鍵だろう。期待どうりに機能して始めて、官僚システムとの全面戦争になるのだ。国民の見えるところで、果敢に現状を打破して欲しいものだ。そのためには、国民もある程度長い目で見る必要があるだろう。
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